イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

情報工学研究院

教授

瀨部 昇

せべ のぼる

所属
情報工学研究院
知能情報工学研究系
プロフィール
1964
生まれ
1994
博士(工学)東京大学
1989
東京大学大学院 工学系研究科計数工学専修士課程修了

芸術は一世一代限りの技能。工学は誰でもが同じことを実現できる技術。特に制御理論は数学を基盤として工学を支える、そんなところに惹かれました。

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あいまいさを許容する制御系の理論

● 研究テーマ

  • ❖ロバスト制御理論
  • ❖ロバスト制御理論のための数値最適化
  • ❖耐故障性を有する制御系

● 分野

制御・システム工学

● キーワード

制御理論、最適化、時系列解析、耐故障性

● 実施中の研究概要

制御とは、物事を自分の意のままに操ること。エアコンの温度制御、エレベータの位置決め・速度制御、航空機の姿勢制御など、制御は私たちの生活にはなくてはならない技術です。そして制御理論は、制御技術の数学的な基礎であり、どのような計算をすれば望ましい制御が実現できるのか、実現できるとすればどの程度の性能(望ましいことを実現するまでの時間など)が実現可能なのかについて、答えを与えてくれるものです。近年では、制御したいものにあいまいさが含まれていても望ましい制御を実現するという、ロバスト制御の理論が発展してきました。これは例えば自動車には何人乗るか予めわからないけれども、きちんと走行中の性能を保証するというものです。あいまいさはどのようなシステムにも含まれていますので、ロバスト制御はとても重要です。このようなロバスト制御の理論的な研究を進めています。
また、ロバスト制御をはじめとして多くの制御系設計問題は解を得るのが非常に難しい問題であることが知られています。そのような問題に対して計算機を援用して制御系設計をする数値最適化についても研究を行っています。
さらには、得られた理論的な成果を自動車をはじめとする実機への応用も行っています。

● 今後進めたい研究

ロバスト制御の一つの応用分野として、耐故障性を有する制御の実現があります。耐故障性を有する制御は、故障したデバイスを補うという意味で制御器の間の協調とも密接に絡んでいます。今後はロバスト制御の枠組みを超えて協調現象についても研究を進めていきたいと考えています。

● 知的財産権(技術シーズ)

フィードバック制御方法、モータ制御方法、及びモータ制御装置 (登録番号 5379514)
コジェネレーションシステム (登録番号 5105382)
分散型電源システムの制御装置および分散型電源システムのネットワークシステム (登録番号 4270461)
分散型電源システム (登録番号4270458)

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

自動車部品・住生活機器・エネルギー機器開発におけるシステム設計技術の応用(共同研究、 1998~現在)

● 研究室ホームページ