イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

情報工学研究院

准教授

石坂 裕毅

いしざか ひろき

所属
情報工学研究院
知能情報工学研究系
プロフィール
1993
理学博士
九州大学
1986
九州大学大学院総合理工学研究科修士課程修了
受賞
人工知能学会全国大学優秀論文賞(1992)

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● 研究テーマ

  • ❖具体例や質問などを通しての帰納的学習(注2)アルゴリズム、計算量解析
  • ❖将棋対局システムの開発

● 分野

知能情報工学

● キーワード

①知能情報、学習理論、計算論
②将棋、局面検索、学習理論、将棋棋譜、棋譜データベース

● 実施中の研究概要

① 論理プログラムや形式言語を、具体例および教師への質問などを通して帰納的に学習するアルゴリズム、およびその計算量の解析を行なうもので、AI(人工知能)が行き着ける所を目的として、これを理論的に推し進める研究をしています。この研究は産業界などに直接つながるものではありませんが、AIの文字から予測されますように、幅広い分野に成果が応用されるものと期待されます。研究のポイントの一つは「”あいまいさ“の支配要因をどう把握するか」にあり、段階的に観ると基礎研究レベルといった所です。このようなソフトウエアの研究は、いわゆる物作りに代表されるハードウエアに劣らず重要であり、特に若い方々に挑戦していただきたい分野です。
②局面検索を主とした将棋棋譜データベースを開発し、データベースからの知識発見の問題に学習理論の応用を図るもので、形はゲームソフトの開発ですが、
AI(人工知能)の王道に位置する研究です。キーポイントは大局観の把握で(上記の“あいまいさ”に相当します)、データベースと云う要素の集合体から、その支配要因を検出する理論的研究を進めています。研究段階的に観ると、いくつかの将棋対局ソフトが既にアマチュアトップレベルの棋力にまで到達しており、応用段階にあると云えます。因みに、同種のゲームであるチェスでは人間を凌駕しておりますが囲碁に付いては、まだまだといったところです。この研究は、単にゲームソフトの開発に止まるものではなく、産業、経済等多方面に渡っての応用が期待されるものです。
(注1) 形式言語:情報工学的には「有限個の文字から導かれた有限長の単語群の集合」と定義され、例えば、{a、b}の文字セットからababbaと云った文字列が生成されます。
(注2) 帰納的学習:多数の事例に共通して成り立つ知識(ルールなどの一般法則)を見つけ出す学習

● 今後進めたい研究

データマイニング(注3)
(注3)データマイニング:統計学、パターン認識、AIなどのデータ解析の技法を大量のデータに網羅的に適用することで知識を取り出す技術

● 研究室ホームページ