コンピュータに「賢さ」を与える挑戦
知能情報学、計算機科学、ソフトウエア
アルゴリズム、組合せ最適化、計算量、計算量的困難性
蒸気機関、エンジンや電気といった文明の力は、手足のパワーやスピード、目や耳の能力を増幅することに成功しました。今,私たちはコンピュータで自分たちの頭脳を加速し増強しようとしています。そのためには、私たち自身の「賢さ」を機械や他の人々と共有できるよう記述する必要があります。その記述がアルゴリズムです。どんなに高性能なコンピュータも、アルゴリズムがない作業を行うことは不可能です。理論計算機科学の研究目標は、まだコンピュータが手こずっている作業のアルゴリズムを創り出すことで、これはあらゆる情報処理技術に貢献します。本研究は、アルゴリズムの記述をコンピュータの機械語に近い形で行い、必要とする時間やメモリ容量に注目しています。たとえば具体例から自動的に規則を学習する、メロディでインターネットから曲を探し出す、生命現象の謎を解き明かす、といったアルゴリズムをつくる研究です。
これまでの内容に加えて、情報の操作や可視化の技法などを考えたい。
【研究内容に合わせたフレキシブルな計算機】
研究室においては、研究テーマ毎に利用する計算機環境も異なります。情報技術分野では、計算機の性能が結果に直結する場合も多いため、時代の進歩に合わせたフレキシブルな設定が求められています。
知能情報工学科では、常に新しく適切な計算機環境を保つ体制が取られています(画像は Apple Macintosh 12台の並列処理実験装置 )。
【受託研究】
リアルタイムに人の情報収集を行う画像処理システム (2005・2006)
【その他】
政府機関からの研究資金 : 情報ネットワークにおける大規模知識処理のための超高速アルゴリズムの研究、文部科学省、科学研究費補助金、特定領域研究、分担者 (2008-2009)