イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

情報工学研究院

准教授

下薗 真一

しもぞの しんいち

所属
情報工学研究院
知能情報工学研究系
プロフィール
1966
生まれ
1996
博士(理学)
九州大学
1992
九州大学大学院総合理工学研究科博士課程情報システム学専攻退学
1991
九州大学大学院総合理工学研究科修士課程情報システム学専攻修了

学生の頃からのテーマで、人間のアイディアが実社会で幅広くコンピュータを通して、自動化・機械科され動くことに興味があった

受賞
『論文賞』(社)情報処理学会 (1996)
『論文賞』(社)人工知能学会 (2001)

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コンピュータに「賢さ」を与える挑戦

● 研究テーマ

  • ❖コンピュータに「考える力」を与える研究・・・アルゴリズムの創出

● 分野

知能情報学、計算機科学、ソフトウエア

● キーワード

アルゴリズム、組合せ最適化、計算量、計算量的困難性

● 実施中の研究概要

蒸気機関、エンジンや電気といった文明の力は、手足のパワーやスピード、目や耳の能力を増幅することに成功しました。今,私たちはコンピュータで自分たちの頭脳を加速し増強しようとしています。そのためには、私たち自身の「賢さ」を機械や他の人々と共有できるよう記述する必要があります。その記述がアルゴリズムです。どんなに高性能なコンピュータも、アルゴリズムがない作業を行うことは不可能です。理論計算機科学の研究目標は、まだコンピュータが手こずっている作業のアルゴリズムを創り出すことで、これはあらゆる情報処理技術に貢献します。本研究は、アルゴリズムの記述をコンピュータの機械語に近い形で行い、必要とする時間やメモリ容量に注目しています。たとえば具体例から自動的に規則を学習する、メロディでインターネットから曲を探し出す、生命現象の謎を解き明かす、といったアルゴリズムをつくる研究です。

複雑な産業ロボットの動作でも高速に決定できる アルゴリズムが作れる

● 今後進めたい研究

これまでの内容に加えて、情報の操作や可視化の技法などを考えたい。

● 特徴ある実験機器、設備

【研究内容に合わせたフレキシブルな計算機】
研究室においては、研究テーマ毎に利用する計算機環境も異なります。情報技術分野では、計算機の性能が結果に直結する場合も多いため、時代の進歩に合わせたフレキシブルな設定が求められています。
知能情報工学科では、常に新しく適切な計算機環境を保つ体制が取られています(画像は Apple Macintosh 12台の並列処理実験装置 )。

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

【受託研究】
リアルタイムに人の情報収集を行う画像処理システム (2005・2006)
【その他】
政府機関からの研究資金 : 情報ネットワークにおける大規模知識処理のための超高速アルゴリズムの研究、文部科学省、科学研究費補助金、特定領域研究、分担者 (2008-2009)

● 研究室ホームページ