イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

情報工学研究院

助教

秋元 泰介

あきもと たいすけ

所属
情報工学研究院
知能情報工学研究系
プロフィール
1984年 生まれ
2014年 博士(ソフトウェア情報学) 岩手県立大学
2014年 岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科ソフトウェア情報学専攻博士後期課程 修了
2010年 岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科ソフトウェア情報学専攻博士前期課程 修了

よく分からないものごとにひかれて色々と研究や勉強をしている過程のなかで、今は概ね左に書いたような考えにいたって研究を行っています。現在は基礎的な段階にありますが将来的に社会の様々なところで役立つような人工知能技術を作っていきたいと思います。

より詳しい研究者情報へ

物語を操り、人々とコミュニケーション・共創する人工知能へ

● 研究テーマ

  • ❖テーマ1:物語を操る能力の人工知能モデルに関する研究
  • ❖テーマ2:人工知能と人々が多様な物語を共創するシステムに関する研究

● 分野

知能情報学

● キーワード

人工知能、物語、言語、知識、記憶、世界、創造性、システム

● 実施中の研究概要

上記の二つの研究テーマを通して、人工知能のプログラム・エージェント(以下では単にAIと呼びます)と人々が、物語を用いたコミュニケーションにより協調・共創するような仕組みを考えています。

【テーマ1】 人間の心の中に広がる世界は、たくさんの物語であふれていると考えられます。例えば、生まれてから現在にいたるまでに経験した過去の様々な出来事、家族や友人の生い立ちや日々のエピソード、歴史の授業で学んだ遠い昔の出来事、今朝のニュースで見た社会の様々な出来事、今日一日の計画、将来の見通し、先週観た映画のストーリー、他人には言えない妄想や願望、などといったものです。人間がこうした物語を全て失ったら大変なことになるのではないでしょうか。この研究では、物語や物語を操る能力が人間的な知能のための重要な要素であると考えて、AIの内面(心?)に様々な物語を形作ったり人々と物語を共有したりする仕組みや、内面の物語を言葉にして他者に伝える仕組みを、いろいろなプログラムを作ったりしながら、考えています。

【テーマ2】 人間の社会には、様々な人々によって作られ、語られた物語が、たくさん流れています(テーマ1で述べたのは心の中の目に見えない物語あるいは物語の源のようなものですが、こちらは見たり聞いたりできる物語を指します)。それらの物語は人々の心や世界を豊かにするなど、いろいろな社会的価値を生み出しています。物語のそのような性質に着目して、人工知能研究の立場から、多様な物語が生成する仕組みについて研究しています。特に、物語を生成する能力を備えたAIと人々が、物語を媒介として、多様な物語を共創するようなシステムを作ることが現在の長期的な目標です。

● 今後進めたい研究

上に書いた通りです。

● 過去の業績

【論文】 秋元泰介・小方孝: 共創型物語生成システムに向けて, 人工知能学会論文誌, Vol. 31, No. 6, AI30-O_1-8, 2016. https://doi.org/10.1527/tjsai.AI30-O (上記のテーマ2に関連する論文です)

【論文】Taisuke Akimoto: Stories as Mental Representations of an Agent’s Subjective World: A Structural Overview, Biologically Inspired Cognitive Architectures, Vol. 25, pp. 107-112, 2018. https://doi.org/10.1016/j.bica.2018.07.003 (上記のテーマ1に関連する論文です)
(2018.11.4頃までfree: https://authors.elsevier.com/a/1Xj-T,oJuBWobL

● 関連するホームページ

https://sites.google.com/view/tai-aki