イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

情報工学研究院

准教授

川原 憲治

かわはら けんじ

所属
情報工学研究院
電子情報工学研究系
プロフィール
1996
博士(工学)
大阪大学
1995
九州工業大学大学院
情報工学研究科博士後期課程退学
1993
九州工業大学大学院
情報工学研究科修士課程修了

大学在籍中にネットワーク有効利用のためのトラヒック制御に関する研究に従事し、1995,1997年にIEEEの主要論文誌(J-SAC)にてその成果を公表、その後、制御を司る基盤であるATMやMPLSに関する動向調査や、必要となるトラヒック計測に関する研究、ならびにその実装を通して、現在では有効利用に加えて、ネットワーク構成機器の省電力化(Green-ICT)に関する研究に従事している。

より詳しい研究者情報へ

Green-ICTのためのネットワーク設計

● 研究テーマ

  • ネットワーク省電力化のためのトラヒックエンジニアリング

● 分野

計算機システム・ネットワーク 通信・ネットワーク工学

● キーワード

トラヒックエンジニアリング、ネットワーク計測、Green-ICT

● 実施中の研究概要

これまでICT関連機器単体の省電力について転送トラヒック量に応じたネットワークインターフェースの通電OFFや低転送帯域設定方式について調査されているが、広大なインターネットに代表されるネットワークシステムの省電力化を考えると、そこでは送受信端末間経路に冗長性が存在するため経路集約/分散により部分的な機器自体の通電OFFが可能となり省電力効果は高くなる。さらに、経路決定後の転送信頼性を提供するトランスポート層における転送タイミング制御により、通電ON部分の省電力化も可能となる。本研究テーマでは、経路集約/分散や転送タイミング制御によるネットワーク省電力化のためのトラヒックエンジニアリング技術について、機器単体の省電力化技術を踏まえた具体的な手法の検討・提案、ならびに実装評価を行う。
情報ネットワーク分野の研究においては、トラヒック転送/収容能力の向上のための機器構成/ネットワーク設計やプロトコルの確立を主目的として、それらの能力を維持/改善するには機器や機能の増設により対応してきたがgreeningという観点からは得策ではなく、性能維持/改善しつつネットワーク全体としての省電力化を図るトラヒックエンジニアリング技術により、省電力化ネットワークサービス技術の確立、例えば、データセンタにおける機能マイグレーションや電力費用を考慮したサーバ/ネットワーク機器稼働設計に大きく寄与するものと考える。

● 今後進めたい研究

ネットワークの多様性を深めつつ、かつ電力消費量削減などの環境問題を意識したネットワークシステムの研究開発

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

受託研究
・平成14~16年度、総務省SCOPE(若手先端IT研究者育成型研究開発):トラヒック制御技術
 高速・高信頼ネットワークを提供するためのトラヒック制御技術に関する研究で、トラヒック特性・性能計測・予測やネットワークトラヒックの集中・分散的な経路制御、およびトラヒック転送制御について実用化を目指した研究をおこなった。
・平成20~22年度、(株)日立製作所(経済産業省からの再委託):Green-ICT
 ネットワークスイッチ/転送ポートの電力消費量は転送トラヒック量に比例するため、省電力化を可能とする設定転送帯域制御に関する研究と、実トラヒックに対する影響調査を踏まえた省電力スイッチの設計を目指した研究・開発をおこなっている。

● 研究室ホームページ

ネットワークスイッチ(CISCO C2970)における設定転送帯域と消費電力の関係

省電力化TEのイメージ図