イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

情報工学研究院

准教授

大西 圭

おおにし けい

所属
情報工学研究院
情報・通信工学研究系
プロフィール
1974 生まれ
2003 博士(芸術工学)
    九州芸術工科大学
    芸術工学研究科
    情報伝達専攻 
    博士後期課程修了
2000 修士(芸術工学)
   九州芸術工科大学
   芸術工学研究科
   情報伝達専攻 
   博士前期課程修了

大学入学時に、人間はどれくらい機械なのかに興味があったのですが、入学後、計算機発明当初の研究者が計算機を用いて生物を合成しようとしたり、生物とは何かを追求しようとしていたことを知り、そのような研究をしたいと思いました。

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ネットワークや機械は生物的進化を遂げる

● 研究テーマ

  • 人間との対話に基づいて適応進化するネットワークシステム

● 分野

感性情報学、ソフトコンピューティング、計算機システム・ネットワーク

● キーワード

近代計算論、P2Pネットワーク

● 実施中の研究概要

現在、ネットワークは、人間社会にとって必要不可欠なものになっており、様々な恩恵をもたらしてくれています。ネットワークの進歩は目覚ましく、その規模やその上の通信の速さも大きくなり続けています。一方で、一般の人にとっては、ネットワークの進歩が速すぎて、それが何をしてくれているのかがますます分からなくなっています。つまり、人はネットワークに対して受け身な状況であると言えます。しかし、人間社会の主役はあくまでも「人」であり、人はネットワークに対してもっと能動的であるべきです。人間社会が人を主役として持続的に発展するためには、「人がネットワークに対して望んでいることを伝え、ネットワークがその要望に応える」という人とネットワークの対話を実現することが必要だと考えます。そこで、私の研究室では、ネットワークが利用者から評価を受取り、その評価に基づいて、生物の進化に学んだ仕組みでネットワークの特性を適応させる、という方法論を研究しています。この方法論は、特定のネットワークの形態にのみ用いることができるものではありません。例えば、ファイル共有ソフトで悪名高くなってしまいましたが技術的には様々な可能性を持つP2Pネットワークや、無線のアクセスポイント群が相互に接続して作る無線メッシュネットワークなどを対象として研究を進めています。
この方法論においては、利用者は、ネットワークの形態によらず、利用しているサービスやアプリケーションの使用感に基づいてネットワークに評価を返すことになります。ネットワークの特性を変化させる生物の進化に学んだ仕組みは、生物の進化と同様に、適者生存の考え方に従うものです。

● 今後進めたい研究

ネットワークシステムに限らず、生物のように振る舞い、人間とインタラクションする知的機械の研究を進めたいです。そして、近未来映画に描かれるような機械に従属する人間社会ではなく、人間と機械が対等に共存共栄する社会を実現したいです。

● 知的財産権(技術シーズ)

「ピュア型ピアツ-ピアネットワ-ク内の資源検索方法」, 特願2005-329282号, 平成17年11月14日, 大西圭, 尾家祐二, 吉田香

● 研究室ホームページ