イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

情報工学研究院

准教授

是澤 宏之

これさわ ひろし

所属
情報工学研究院
知的システム工学研究系
プロフィール
1997
博士(情報工学)
九州工業大学
1997
九州工業大学大学院
情報工学研究科博士後期課程情報システム専攻修了
1992
九州工業大学大学院
工学研究科博士前期課程設計生産工学専攻修了

私たちの生活を豊かにしてきた数々の工業製品の生産には、金型は必須であり、その製作技術は、ものづくりの中核技術でもあります。金型には、多くの技術、知恵やノウハウが詰め込まれており、製品の性能や品質を決定づけます。加えて、時代の要請とともに高度化されることから、非常に興味のつきない技術分野です。

受賞
『奨励賞』型技術協会賞 (1997、2007)

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金型設計、製造技術の高度化を追究する

● 研究テーマ

  • ❖射出成形金型の高度化に関する研究

● 分野

設計工学、CAE/CAD、生産システム

● キーワード

射出成形、型技術、金型構造、生産システム 迅速試作

● 実施中の研究概要

【射出成形金型の高度化に関する研究】(図表を参照)
世界中から Made in Japan と呼ばれるジャパンブランドとして信頼され、我が国の工業製品を支える技術の一つとして金型技術があります。金型は、工業製品を大量に生産するために必要不可欠な生産ツールです。金型の設計および生産の良否は、これにより生産される工業製品の品質を決定づけます。そのため、今後も魅力ある工業製品を生産し、世界をリードするためには、金型技術のさらなる進化が必要不可欠です。この様な背景から、数値解析技術や迅速試作技術に基礎をおく生産技術などを援用した金型の設計・生産分野について、以下の様な研究を実施しています。
① CAE を用いた金型構造設計
② 成形不良の低減を可能とする金型設計
③ 金属光造形機を用いた高機能な金型設計

● 今後進めたい研究

金属光造形法等の新しい生産技術を用いた革新的な金型構造等の研究

● 特徴ある実験機器、設備

① 射出成形機(油圧、電動)
② 3次元形状測定器(ミツトヨ製)
③ 5軸制御マシニングセンター(松浦製作所製)
④ ワイヤカット放電加工機

● 知的財産権(技術シーズ)

『粉末材料を用いた積層造形法による構造体の設計方法』、特願2007 - 71507

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

【射出成形金型の設計に関する研究】
射出成形中に発生する、成形不良の低減を実現する金型の構成要素に関する設計方法、および設計解の探索に関する研究・開発を行う。たとえば、金型分割面の自動設計、冷却管の型内配管(図表を参照)などの自動設計である。
【工具経路生成用CADシステムに関する研究】
切削加工時に使用する工具経路に関して、その経路生成のためのアルゴリズム(計算方法)などの研究・開発を行う。

● 研究室ホームページ

金型内での最適冷却管構造

金型分割面の自動生成