イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

情報工学研究院

教授

倉田 博之

くらた ひろゆき

所属
情報工学研究院
生命化学情報工学研究系
プロフィール
1993
博士(工学)
東京大学
1993
東京大学大学院
工学系研究科化学工学専攻
博士課程修了
1993
東京大学大学院
工学系研究科化学工学専攻
博士課程退学

システム生物学、バイオインフォマティクスの研究者です。バーチャルヒューマン、がん(癌)の創薬研究をしています。

より詳しい研究者情報へ

①バーチャルヒューマンの開発
②コンピュータの中で「生物システム」の創造!

● 研究テーマ

  • ❖細胞機能を設計する情報工学技術を開発して、医療環境問題に取り組む。

● 分野

バイオインフォマティクス、システム生物学、生物化学工学

● キーワード

システム、ロバストネス、シミュレーション、制御、設計

● 実施中の研究概要

生物を合成する(工学で言う設計する)ために必要な計算技術(システム工学、情報科学)、実験技術(遺伝子工学)を開発することを目指しています。
各種データベースと連結した統合型生命シミュレータCADLIVEの開発、シミュレーションと制御理論解析による設計原理の解明を行う。最終的には、バーチャルヒューマンモデルを開発して、医療・創薬のための情報基盤を開発します。
① 研究の社会的意義生化学ネットワークの構造・機能予測を行うことは新規な診断技術、治療薬の開発につながることが期待され、医療に貢献できる。
② 研究の新規性・独創性生物学、情報科学、システム工学を融合して、生物の設計原理を解明して、それに基づいて新しい応用技術を開発する。
③ 産業的応用・用途癌がんや糖尿病などの診断、新規な治療薬の開発
④ 研究の進捗段階複雑な生化学ネットワークマップを構築して、コンピュータシミュレーションを行うための生命設計支援システムCADLIVEを開発した。生体システムの合成や改良を行う研究段階に入っている。
⑤ PRする内容生物の設計原理に基づいて、細胞機能や生物機能の全体を解明して、医療や環境問題に貢献する。

● 今後進めたい研究

①がんのシステム生物学、バーチャル細胞、バーチャルヒューマン(コンピュータモデルのこと)の実用化。
② コンピュータモデルを応用した新薬の開発。
③同時に、コンピュータモデルを発展させ、薬効の事前検証をして、臨床実験の簡略化を期待。

● 特徴ある実験機器、設備

http://www.cadlive.jpに公開している、生命システム設計支援システムCADLIVEの概要。シミュレータなどを含む、世界的レベルの大規模ソフトウエアである。

● 知的財産権(技術シーズ)

▶生命システム設計支援システムCADLIVE(ソフトエウア)を持つ。(日本と米国特許)日本
『生命システムシミュレータ及び生命システムシミュレーション方法並びに記録媒体』 公開特許公報 2000 - 106295 (2000)

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

①:NEDO、JSTなど等から支援を受けた。
②:【現在の取り組み】生命の全体像を分子ネットワークとして記述できる新しい時代を迎えているが、そのネットワークがどのようにして多様な生物機能を生み出すのかを解明する方法論はまだ確立していません。生命をシステムとして理解するためには,、コンピュータシミュレーションは有力な手段である。このような分野を開拓するためには、システム工学者(自分のこと)は情報科学者や生命科学者と協力する。異分野との研究協力が大きな飛躍への鍵になるであろう。

● 研究室ホームページ

CADLIVE ネットワークコンストラクタ

CADLIVE ダイナミックシミュレータ

数理モデル自動変換アルゴリズム

がん抑制因子のネットワークマップ