イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

情報工学研究院

助教

林 豊洋

はやし とよひろ

所属
情報工学研究院
情報科学センター
プロフィール
1978
生まれ
2006
九州工業大学大学院情報
工学研究科情報科学専攻
博士課程修了
2003
九州工業大学大学院工学
研究科修士課程情報工学専攻修了

高専在学時に、高専プログラミングコンテストへの参加や、ソフトウェアによる教育支援システムの研究を通じて、さらに深くコンピューターに触れたいと思い、九州工業大学へ進学しました。そして在籍時から、実用的な(理論だけでなく、きちんと動く)動画像処理システムに関する研究を進めるなかで、車載画像向けの画像処理技術に関する研究を開始しました。提案手法の有効性の検証には、大規模な計算が必要となり、効率の良い計算手法を探していましたが、2006年頃からGPU(Graphics Processing Unit)を用いて大規模な並列化を実現する技術が提案され始め、私もその技術に着目して以来、GPUを活用した画像処理の高速化に関する研究を続けています。

より詳しい研究者情報へ

交通事故ゼロの社会を目指して

● 研究テーマ

  • ❖車載カメラを用いた自動車安全システムの研究開発

● 分野

知覚情報処理、コンピュータビジョン

● キーワード

自動車安全システム、動画像処理、ドライブレコーダ

● 実施中の研究概要

この研究は、車載カメラ(ドライブレコーダ)で撮った動画像をコンピュータで処理し、運転者に有益な情報を提供することを目的とした研究開発であり、交通事故の減少が期待できます。国をはじめ自動車メーカーなども、ドライブレコーダの自動車への装着に、積極的な姿勢です。製造メーカーの中には、事故の記録から一歩踏み込んだ付加価値の提供を目指している企業もあり、そのニーズに応えるべく研究に取り組んでいます。基礎的研究はほぼ完了し、現在は応用段階に入っています。

● 今後進めたい研究

上記研究の完成度を高め、実使用に耐えるシステムを構築したい。

● 特徴ある実験機器、設備

RTK‐GPS(注1)(高精度GPS)、ドライブレコーダ、各種方向を向いたCCDセンサなどを搭載した実験車両
(注1:Real Time Kinematic GPS)

● 知的財産権(技術シーズ)

物体追跡方法および物体追跡装置ならびにプログラム
特願2005-41822(2005)

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

【日本自動車研究所(つくば市)との共同研究】
ドライブレコーダを使って車を追跡し、前の車との車間距離が推定できる手法およびソフトウェアの開発
【文科省からの受託研究:知的クラスター推進事業(第2期)】
車載カメラを使って交通安全を支援するソフトウェアの開発

図1.車両外観

図2.GPS装着時

図3.センサ取得画像

図4.道路認識例

使わないと勿体ないGPUで画像処理を高速に

● 研究テーマ

GPUを用いた画像処理の高速化に関する研究

● 分野

知覚情報処理、情報システム

● キーワード

GPU(グラフィック プロセッシング ユニット)、動画像処理、HPC(ハイ パフォーマンス コンピューティング)

● 実施中の研究概要

パソコンに内蔵されているGPUの機能は、ごく一部のみしか使用されていないことは、あまり知られていません。この研究は、GPUの優れた機能をフルに活用することにより、計算速度を圧倒的に向上させ、膨大な画像データの処理を瞬時に可能にします。この技術を使えば、動画像処理では、最新のCPUを用いた処理と比較して10-20倍の高速化が実現でき、膨大なデータ処理が効率的になります。現在は、基礎研究をほぼ完了している段階です。

● 今後進めたい研究

GPUの機能を画像処理分野に有効に活用することにより、画像処理技術の発展に寄与し
たい。

● 研究室ホームページ

http://www.isc.kyutech.ac.jp/haichi/