イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

工学研究院

教授

藤田 敏治

ふじた としはる

所属
工学研究院
基礎科学研究系
プロフィール
1969
生まれ
1997
博士(数理学)
九州大学大学院
1997
九州大学大学院
大学院数理学研究科
博士後期課程数理学専攻修了
九州大学大学院
1994
大学院理学研究科
数学専攻修士課程修了

再帰的構造の奥深さに魅せられて

より詳しい研究者情報へ

動的計画法で問題解決法を見いだす

● 研究テーマ

  • ❖様々な制約のもとで、複数の選択肢の中から最適な選択肢を選び出すための数学

● 分野

数学一般、社会システム工学

● キーワード

最適化、動的計画、オペレーションズ・リサーチ

● 実施中の研究概要

現在の研究テーマ:動的計画論(注1)
研究の概要:様々な問題を多段決定過程問題の形でとらえ、その中に潜む再帰的関係を利用して解を導くための理論を研究しています。
特に、動的計画法とは代表的な最適化の手法のひとつです。最適化の手法は、複雑なトレードオフの関係をもつ多数の選択肢の中から、適切な基準に基づく最適な選択を導き出すための問題を対象としています。対象とする分野は「最適配分問題」、「最適ルート問題」、「ポートフォリオ最適化」「スケジューリング」など多岐にわたります。最適化の手法(動的計画法)は実社会における非常に広い範囲の問題を扱うことのできる手法です
この研究は意思決定が必要とされる場面において、最適な選択を得るための数学的手段・方法を提供することをねらっており、特に、様々な問題を多段決定過程問題の形でとらえ、その中に潜む再帰的関係を利用して解を導くための理論を研究しています。主として動的計画の適用領域を拡大するための基礎的(理論)研究ではありますが、現実問題への応用展開も進めています。また、動的計画問題を解くためのソフトウエアの開発も行っています。
(注1) dynamic programming。1940年代にリチャード・E・ベルマンによって最初に使われた用語。最適化問題を解く際に、複数の部分問題に分割し、それまでに求められた以上の最適解が求められない部分問題を切り捨てながら解いていく手法。

● 今後進めたい研究

① 動的計画の理論面をより強固にする研究
② 動的計画の適用範囲を拡大する研究
③ 動的計画における計算の効率化を進める研究

● 研究室ホームページ