イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

生命体工学研究科

教授

大村 一郎

おおむら いちろう

所属
生命体工学研究科
生体機能応用工学専攻
プロフィール
1961
生まれ
2001
物理工学博士
スイス連邦工科大学
1987
大阪大学大学院
大学院理学研究科
数学専攻博士課程
前期修了

会社の業務としてパワー半導体のシミュレータの開発を行い、その後実際のデバイスに関する研究開発を行うようになりました。

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パワーデバイス(パワー半導体):
2050年 脱CO2社会へのキー技術

● 研究テーマ

  • ❖パワーデバイス(パワー半導体)に関する研究

● 分野

電子デバイス・電子機器(電子デバイス)
電力工学・電力交換・電気機器(パワーエレクトロニクス)
電子・電気材料工学(半導体素子)

● キーワード

パワーデバイス、パワーエレクトロニクス

● 実施中の研究概要

【パワーデバイス(パワー半導体)に関する研究】
2050年に向けて、エネルギーの使用量の削減やCO2排出量を半減させるという、全世界的な方向性に対し、電気電子工学の視点からのコントリビューションが非常に重要になっています。特に、パワーエレクトロニクスとそこに用いられるキーデバイスであるパワーデバイス(パワー半導体)は、電気エネルギーを高効率に利用する技術であり、本研究室のメインテーマになっています。具体的には、風力発電やハイブリッド自動車のパワートレインに用いられているIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor、絶縁ゲート型バイポーラトランジスター)やコンピュータの電源に用いられているパワーMOSFETのデバイス技術を研究し、さらに、新材料半導体としてGaN(窒化ガリウム)やSiC(炭化珪素)などについても将来の可能性の検討を行っています。
本研究室は、2008年に開設いたしましたが、国内で数少ないパワーデバイス(パワー半導体)を大学で研究している研究室であり、すでに多くのメーカーの受託研究を受けています。

● 今後進めたい研究

パワーデバイス(パワー半導体)の低損失化と高機能化ならびにその応用システム、高信頼化、制御の高度化

● 特徴ある実験機器、設備

① パワーデバイス(パワー半導体)用シミュレータ
② パワーデバイス(パワー半導体)の特性評価設備
③ パワー半導体極限性能試験環境システム
④ パワー半導体信頼性試験環境
⑤ 超音波映像装置
⑥ シリコンウェーハバルク品質評価装置

● 知的財産権(技術シーズ)

特許第5721137号 半導体装置の短絡保護装置
特許第5804494号 半導体装置及びその駆動方法
他十数件

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

九州工業大学2年間で、
① 電機メーカーを中心に企業からの委託研究 7件
② 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などの研究 4件

● 研究室ホームページ

http://www.life.kyutech.ac.jp/~omuralab

関連センターホームページ

http://power.kyutech.ac.jp/