教授
たなか ひろふみ
学部・修士時代の指導教官は、研究者育成が巧く、上手に研究の世界へ導いてくださったと思っています。先ずはドクターを取得してから、やりたい研究を考えるようご指導いただき、今に至っています。
非生体材料で生体信号を再現する。
マイクロ・ナノデバイス、ナノマテリアルサイエンス、ニューロモルフィックAIデバイス
人工網膜、光応答、ナノカーボンネットワーク素子、リザバー素子
ナノデバイスを作製することにより、 とくに電気デバイスでは外部の揺らぎをもろに受けゆらぎます。また性質を同じにしようとしても構造などの少しの違いが大きく物性に影響してしまいます。
田中研究室では、その様なゆらぎや違いをうまく利用して新しいタイプのデバイスを作製しようとしています。たとえば生物は揺らぎやノイズをうまく利用して、計算をしています。人間の脳はスーパーコンピュータ並みの計算をたった30Wでこなしています。こんな超省エネルギーコンピュータが実現されると、今の電力問題なんてあっという間に吹き飛んでいくでしょう。
以上の目標に向かって、田中研究室ではナノマテリアルサイエンスをベースにナノデバイスの非平衡・ゆらぎに注目して生体信号を再現するデバイスの作製を目指しています。将来的にはそれらが脳型コンピューティングに活かされると期待しています。
学習により自己進化するAIデバイスを目指したいです。
超高真空走査プローブ顕微鏡
特願2013-179578(非線形素子)
特願2020-174660(3次元電気素子及びそれを備えた機械学習システム)
特願2021-165303(演算素子及びそれを具備する機械学習システム)
特願2022- 71679(力学量センサ及びそれを有するロボット並びに力学量のセンシング方法及び力学量センサの製造方法)
特願2022-201293(演算デバイス、並びに、それを学習させる学習方法及び学習装置)
特願2023-115390(識別装置及びそれを有するロボット)