イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

生命体工学研究科

教授

井上 創造

いのうえ そうぞう

所属
生命体工学研究科
人間知能システム工学専攻
プロフィール
1974
生まれ
2002
博士(工学)
九州大学
2002
九州大学大学院
大学院システム情報科学研究科情報工学専攻博士後期課程修了
九州大学大学院
1999
大学院システム情報科学研究科情報工学専攻修士課程修了

データベース管理システムおよび、センサ情報システムの医療応用、個人情報保護に興味を持っています。

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社会応用のための人間環境センシング

● 研究テーマ

  • ❖社会応用のための人間環境センシング

● 分野

総合領域ー情報学ーメディア情報学・データベース、総合領域ー情報学ー計算機システム・ネットワーク

● キーワード

Web・ユビキタスコンピューティング、データ工学、医療応用、図書館応用

● 実施中の研究概要

研究の内容:「いつでもどこでもコンピュータ」といわれるユビキタス情報システムを、Webが浸透した現状をふまえながら基礎と応用の両面からの研究。
私のこれまでの研究は、応用に潜在する問題を発見し、学問として扱えるようにモデル化をし、解決するというスタイルで取り組んできました。これまでのテーマをいくつか紹介します。
① 『ICカードシステムの研究開発』
プライバシと利便性のバランスの実現。ICカード認証システムを開発し、九州大学の新しい学生証・職員証として採用されました。
② 『ICタグのプライバシと信頼性』
ICタグ、つまりRFID(Radio Identification ID)は、IDを継続的に漏洩することによるプライバシの問題が残りますが、私たちはこの問題をリンク不能性という概念としてモデル化をしました。また、リンク不能性を保つID識別がかかっていましたが、これを理論的に削減する方法を考案しました。またICタグは、読み取りミスに対する信頼性が低いことを発見し、その信頼性をシステム全体で保全する方法を考案し、実際の機器を使って実験し現実性を確かめました。
③ 『救急トリアージにおけるICタグの活用』
大規模な負傷者が出る救急活動では、負傷者の情報を集めるのに問題がありますが、私たちはICタグを用いて情報を収集するシステムの実証実験を200人規模で行い、情報収集と負傷者の搬送時間が従来に比べて約半分に短縮できました。
④ 『SNSを用いた研究支援システム』
図書館はこれまで検索機能を提供することが使命でしたが、Webでの利用が増えてくると多様で柔軟な機能が求められてきます。このためにSNS(Social Networking Service)を用いて柔軟に研究者グループの支援を行えるシステムを開発し、図書館での運用に至りました。
〈現在、特に力を入れている研究テーマ〉は以下の物です。
『予防医療データマイニングのためのセンサネットワーク』
生活習慣病を予防し、医療費を圧縮するために特定健康診断が行われていますが、そのために人々および医療従事者にかかる労力は甚大です。また、得られるデータを詳細に解析する準備が不足しています。私たちはこれまでに、生体センサネットワークを実際に100人の被験者に2週間ほどつけてもらい、生活習慣の自動記録による労力削減と、データ解析を同時に実現し、この中で40種類ほどの行動を自動判別するアルゴリズムを開発しました。

● 今後進めたい研究

今後も、これまでのように基礎理論を重視した応用研究を貫いていきたいと思います。具体的には、Webの世界と、センサネットワークなどの現実世界の両方から得られるデータをもとに新しい知識を作り出していくシステムの基礎理論を確立すると共にシステムを作り上げ、他分野への応用を試みることで新しい学問分野を切り開くことを目指します。
考えられる応用分野としては、医療や農業、経済学をはじめとする社会科学の分野ですが考えられます。

● 知的財産権(技術シーズ)

▶『他サービス環境でのIDデバイスのリンク不能性を守るID管理装置と方法』
特願 2005-061722、(2005)井上 創造U、安浦寛人、浜崎陽一郎、納富貞嘉、野原康伸、馬場謙介

▶『物理的な鍵の性格を有し安全かつ柔軟な管理可能なソフトウェア鍵とその発行管理システム』
特許出願 2004-263382、(2004)納富貞嘉、馬場謙介、安浦寛人、石田浩二、U井上 創造U、浜崎陽一郎

▶『物品管理システムと物品管理方法』
特願 2003-270851 n井上 創造U、安浦寛人、萩原大輔

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

▶『現実世界の制約を利用したRFIDの安全性とプライバシ保護技術の研究』
(日本学術振興会二国間交流事業共同研究(中国NSFC),平成21-23年度)研究代表

▶『専門家の知識と群衆の叡智を融合する次世代図鑑検索システムの研究開発』
(総務省 戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE),平成21-22年度, 代表:高野茂)研究分担

▶『次世代解析技術を活用した携帯情報端末による健康管理(e-CARNA)』
経済産業省科学情報大航海プロジェクト
(キューデンインフォコム、平成20-21年度)受託

▶『電子ペーパー応用に向けた二波長無線制御通信プロトコルLSIのIP開発』
福岡県IST・システムLSIフロンティア創出事業
(株式会社 ネットワーク応用技術研究所、平成20-21年度)に研究協力

● 研究室ホームページ