より高度な大学のコンピューターシステム・ネットワークの構築を目指して、新技術とその応用モデル活用にチャレンジ
計算機システム・ネットワ-ク、教育工学
ネットワークコンピューティング、インターネット応用、教育支援システム
九州工業大学において、情報科学センターが提供しているコンピューターシステムやネットワークは、その設計や構築にあたって、常に何らかの新しい技術的チャレンジを行っています。そうした新技術は、必ずしも最先端のものではありませんが、実際の大規模な情報システムで利用するには問題点も多くあります。それらを数千人の学生、教職員が日々利用する情報システムの一部として動作するようにすること、そして動いている間に得られる様々なデータの蓄積や分析により、そうした新技術とその応用モデルをより広範囲の情報システムで利用できるものに改良していくのが、研究の大きな柱です。
「仮想化」や「クラウド」など、新しい概念のコンピュータ技術の登場により、情報システムを構築するにあたっての考え方が大きく変わろうとしています。今後はこれらの強力な「武器」も積極的に導入し、新しい視点でのシステムの構成方式や応用分野を考えていきたいと思います。
実際に運用されている全学規模の教育研究用コンピュータ、ネットワークに対して、運用管理者として関与できるため、それらのシステムと連係する形で、各種の情報システムやソフトウェア等を実際的な条件のもとで実験運用し、具体的な技術データを収集することが可能です。
2000年の教育用コンピュータシステムの導入に際し、PCに代わるネットワーク起動型の利用者端末を開発し、多数の端末を安定的に運用できることを実証しました。これは現在、いくつかのメーカーなどからより発展したシステム製品として提供され、多数のPCを集中管理する方式として用いられています。