准教授
おおつぼ ふみたか
大学院(修士)を修了後、鉄鋼メーカーに就職し、エンジニアとして社会人になりました。製鋼品事業で設計・生産技術・製品技術について学び、その後、研究する意欲が発起して、九工大へ戻ってきました。
凝固プロセスを活用して創る素材開発
金属生産工学
凝固工学、材料組織、材料プロセッシング
カーボンニュートラル実現のため、水素還元による製鉄の超革新的技術開発が推進されています。一方で、鋼の製造1t当たり、約40kgの還元スラグが生成します。その組成と製鋼条件から粉化することがあるため、その処理方法が問題となっています。また、高温状態の還元スラグは冷却とともに石化すると、花崗岩レベルの強度があることが判明しています。還元スラグから生成する人工石は高強度鋼に匹敵し、その強度を発する基である鉱物及び組織について調べました。その人工石はほとんどCaO、Al2O3及びSiO2からなり、それらの鉱物によって組織が形成されています。還元スラグから生成する人工石の歩留の向上を目指し、組成および製鋼条件の適正化に取り組むための実験を継続しています。
溶融 鋳造 構造材料 合金
【共同研究】『廃石膏添加による還元スラグの性状変化』(2023)
【受託研究】『溶射プロセスに適応した合金設計とレーザ重畳ハイブリッド化による環境適合型高耐久性コーティングの開発』(2012)
【共同研究】『電磁鋼の粒界構造の解析』(2009)