イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

各センター等

助教

田中 悠一朗

たなか ゆういちろう

所属
各センター等
ニューロモルフィックAIハードウェア研究センター
プロフィール
1993 
生まれ
2021 
博士(工学)
九州工業大学大学院
2018
修士(工学)
九州工業大学大学院

ホームサービスロボットが人間のパートナーとして働く未来を目指して、脳の機能を模倣した人工知能モデルと、それを低電力で動作させるハードウェアの研究をしています。

受賞
【受賞】NOLTA2020 Student Paper Award(2020年)
【受賞】RoboCup 2019 Sydney @Home League Domestic Standard Platform Third Place(2019年)
【受賞】IEEE ISCAS2019 Best Live Demonstration Award
【受賞】World Robot Summit 2018 Tokyo RSJ Special Award(2018年)
【受賞】World Robot Summit 2018 Tokyo Service Robotics Category, Partner Robot Challenge / Real Space 1st Place, METI Minister’s Award for Excellence in WRS(2018年)
【受賞】RoboCup 2018 Montreal @Home P&G Challenge Winner(2018年)
【受賞】RoboCup 2018 Montreal @Home League Procter & Gamble Dishwasher Challenge Award(2018年)
【受賞】RoboCup 2018 Montreal @Home League Domestic Standard Platform 1st Place(2018年)
【受賞】RoboCup 2017 Nagoya @Home League Domestic Standard Platform 1st Place(2017年)
他,20件の受賞

脳を模倣した人工知能ハードウェア

● 研究テーマ

  • ❖ 脳の機能を模倣した人工知能モデルの開発
  • ❖ 人工知能モデルを高速・低電力で動作させるハードウェアの開発
  • ❖ ホームサービスロボットへの応用

● 分野

ソフトコンピューティング、計算機システム

● キーワード

海馬、扁桃体、前頭前野、FPGA、ロボット

● 実施中の研究概要

近年、深層学習の台頭により、人工知能技術(AI)は目覚ましい進歩を遂げ、部分的には人間の性能をも凌ぐと言われています。その一方で、現行のAIのみで人間のように働くロボットが実現できるかと言われれば、そうではないと思います。現行のAIは統計的で、膨大なデータから学習することは得意ですが、人間が当たり前のように行う”個々が経験して得られる記憶を獲得する”ことは困難です。私の研究では、脳の構造を模倣することによって、上記のような人間がもつ機能を実現しようと考えています。特に海馬や扁桃体、前頭前野と呼ばれる脳の部位とその機能に着目し、それらの機能を再現する脳型AIモデルを開発しています。さらに、この脳型AIモデルをホームサービスロボットに搭載するため、低電力に計算を行うハードウェアを開発しています。ホームサービスロボットはバッテリーで駆動するため、AIモデルが行う複雑な計算をソフトウェアで処理すると、速度が追いつかないか、速度を追いつかせようとGPUを使っても、大きな電力を消費して即座にバッテリー切れを起こしてしまいます。これを解決するためにAIモデルの計算をハードウェアにより実装するというアプローチをとり、高速でありながら低消費電力なシステムの実現を目指しています。

● 関連リンク先

❖ 所属センターホームページ

❖ より詳しい研究者情報