イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

情報工学研究院

教授

平田 耕一

ひらた こういち

所属
情報工学研究院
知能情報工学研究系
プロフィール
1967
生まれ
1995
博士(理学)
九州大学
1995
九州大学大学院
総合理工学研究科情報システム学専攻博士後期課程修了
1992
九州大学大学院
総合理工学研究科情報システム学専攻修士課程修了

実データの中から、人手でそのまま見ただけでは分からないが、コンピュータを使うことで役に立つ規則性を見出すことに魅力を感じたからです。

データに隠されている規則性を見つけよう

● 研究テーマ

  • ❖データに隠されている規則性を見つける(データマイニング)

● 分野

知的情報学、情報学基礎、生体生命情報学

● キーワード

データマイニング、機会学習、アルゴリズム、離散構造、バイオインフォマティクス(生命情報工学)

● 実施中の研究概要

様々なデータからのデータマイニング
情報化が進み、様々な場所で大量のデータが蓄積しており、これらのデータに隠されている規則性を見つけます。対象としているデータとして次の例があります。
 ・投与薬が細菌に対して効いたかどうかの結果を集めた「薬剤感受性検査データ」
 ・タンパク質や脂肪に結合している「糖鎖データ」
 ・インフルエンザウイルスから得られた「アミノ酸配列データ」等
この研究は、実社会のデータから役に立つような規則性を求めることであり、種々のデータは規則性や発見方法が異なることから、目的とするアルゴリズムを開発して、これを高速に解くことに特長があり、この基礎研究段階にあります。特に、専門家にとって非常に興味深い規則を、情報工学の技術を使って見つけることは難しいことですが、だからこそやりがいのある研究です。

● 今後進めたい研究

種々の大容量データから実社会に役立つような規則性を求めること
① 特許情報
② メールのログ情報など

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

【共同研究】
▶『データマイニングによる院内感染を防止させるための感染症検査ベースからの有益な仮説の抽出の研究』大阪府立急性期医療センタ

【論文】
▶『The International Workshop on Data-Mining and Statistical Science (DMSS2006)(細菌検査データからの扇状エピソードの抽出) 』
Proc. The International Workshop on Data-Mining and Statistical Science (DMSS2006) pp.208-211、札幌、日本 (2006) 河東孝、平田耕一、原尾政輝
▶『Disjunctive Rules Extracted from MRSA Data with Verification (検証を含むMRSAデータから抽出された選言規則) 』
Proc. 1st International Conference on Complex Medical Engineering (CME2005)、pp.326-330、高松、日本 (2005) Kouichi Hirata、Yoshikazu Shima、Masateru Harao、Shigeki Yokoyama、Kimiko Matsuoka、Taeko Izumi (平田耕一、島義和、原尾政輝、横山茂樹、松岡喜美子、和泉多映子)
▶『Extracting Disjunctive Closed Rules from MRSA Data ( MRSAデータからの選言閉規則の抽出)』
Proc. 1st International Conference on Complex Medical Engineering (CME2005)、pp.315-321、高松、日本(2005)Yoshikazu Shima、Kouichi Hirata、Masateru Harao、Shigeki Yokoyama、Kimiko Matsuoka、Taeko Izumi (島義和、平田耕一、原尾政輝、横山茂樹、松岡喜美子、和泉多映子)
▶『Attribute Selection Measures with Possibility and Their Application to Classifying MRSA from MSSA (確率を付加した属性選択指標およびその指標のMSSAからのMRSAの類別への応用)』
Proc. 1st International Conference on Complex Medical Engineering (CME2005)、pp.418-422 Kouichi Hirata、Masateru Harao、Minoru Wada、Shigeki Yokoyama、Kimiko Matusoka、高松、日本 (2005)(平田耕一、原尾政輝、和田稔、横山茂樹、松岡喜美子)
▶『Risk Management System for Hospital-Acquired Infection Based on Bacterial Culture Database
(細菌感受性検査データに基づく院内感染予測のためのリスクマネージメントシステム)』
Proc. 1st International Conference on Complex Medical Engineering (CME2005)、pp.423-427、高松、日本 (2005) Yuichi Ikenaga、Kouichi Hirata、Masateru Harao、Shigeki Yokoyama、Kimiko Matsuoka、(池永悠一、平田耕一、原尾政輝、和田稔、横山茂樹、松岡喜美子)【著書】
▶『Complex Medical Engineering (確率を付加した属性選択指標およびその指標のMSSAからのMRSAの類別への応用)』
Attribute Selection Measures with Possibility and Their Application to Classifying MRSA from MSSA、pp.143-151、Springer-Verlag (2007) Kouichi Hirata、Masateru Harao、Minoru Wada、Shogo Ozaki、Shigeki Yokoyama、Kimiko Matsuoka 、(平田耕一、原尾政輝、和田稔、尾崎昭剛、横山茂樹、松岡喜美子)

● 関連リンク先

❖ 研究室ホームページ

❖ より詳しい研究者データ

https://hyokadb02.jimu.kyutech.ac.jp/html/189_ja.html