イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

情報工学研究院

准教授

福井 善朗

ふくい よしろう

所属
情報工学研究院
知的システム工学研究系
プロフィール
2013/03/22:奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科博士後期課程 修了(博士(工学)取得)
2010/03/24:奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科博士前期課程 修了(修士(工学)取得)
2008/03/20:立命館大学 情報理工学部 知能情報学科卒業(学士(工学)取得)

趣味として数学やロボット作りを楽しんでいました。数学の美しさに魅せられるとともにロボット作りに要求される様々な知識(機械・電気・ソフトウェア)が数学と結び付いていく様に感動したことがきっかけです。

受賞
福井 善朗: 37回計測自動制御学会 九州支部 学術講演会 奨励賞, 2019/01/26.
福井 善朗, 中村文一: 論文賞, 多層最小射影法による局所半凹実用制御Lyapunov関数の設計, 公益社団法人計測自動制御学会, 第1829号, 2017/09/21.
福井 善朗:NAIST最優秀学生賞, 公益財団法人 奈良先端科学技術大学院大学支援財団, 2013/03/22.
福井 善朗:運営貢献表彰, 公益財団法人ニューテクノロジー振興財団マイクロマウス委員会, 2012/11/25

より詳しい研究者情報へ

物理・数学によるロボット動作の(非線形)解析ならびに制御

● 研究テーマ

  • ❖移動体による高速障害物回避制御
  • ❖ロボットアームの高精度位置決め制御
  • ❖安全性を理論的に保証した協働ロボットの制御
  • ❖組み込みシステムの制御・開発

● 分野

制御およびシステム工学関連

● キーワード

非線形解析,非線形制御理論,メカトロニクス制御,最適化

● 実施中の研究概要

1.移動体による高速障害物回避制御
 状態フィードバック制御による移動体の障害物回避制御を研究しています。「障害物回避制御」自体は1980年代から開発が進んでいる古いテーマですが、「障害物を必ず避けることが保証されている障害物回避制御」は、実は数学的にとても難しいテーマで、理論保証つきの障害物回避制御が開発されたのはつい最近のことです。
 本テーマでは、十分な運動性能を持つロボットが移動障害物の位置・速度さえ分かっていれば、障害物の将来の軌跡を計算せずに障害物を回避することを保証する制御則を開発しています。

2.ロボットアームの高精度位置決め制御
 現在産業界では、PID制御とよばれる制御がロボットアームなどの位置決め制御法としてよく使われています。本テーマでは、PID制御で実現できる位置決め精度を2~3桁以上向上させる高精度位置決め制御の開発・解析を行っています。

3.安全性を理論的に保証した協働ロボットの制御
 「受動性」という概念を利用し、人間装着型ロボットの安全な制御法を研究しています。リハビリロボットなどを想定アプリケーションとしています。

4.組み込みシステムの制御・開発
 マイコンを使った組み込みシステムの制御・開発を行っています。簡単なロボット(移動ロボットや1リンクロボット)などを製作し、開発した制御則の有効性検証や、位置決め精度向上のために改善すべき点の分析などに使っています。

● 知的財産権(技術シーズ)

非公開(1件)

● 研究室ホームページ