イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

情報工学研究院

准教授

小守 良雄

こもり よしお

所属
情報工学研究院
物理情報工学研究系
プロフィール
1998
博士(工学)
名古屋大学
1998
名古屋大学大学院
工学研究科情報工学専攻
博士後期課程修了
1993
名古屋大学大学院
工学研究科情報工学専攻
博士前期課程修了

数学的理論に基づく計算機の応用分野に強く興味を持ち、修士課程で数値解析の研究を始めました。博士課程では数値解析で学位を取得しました。その後、計算機を応用した統計に関する研究に取り組みましたが、2003年に数値解析の研究を再開しました。

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数値解析で挑戦

● 研究テーマ

  • ❖確率ルンゲ・クッタ法の研究

● 分野

数学一般(含確率論・統計数学)

● キーワード

確率微分方程式、数値解法、数値的安定性、陰的解法

● 実施中の研究概要

(1)確率ルンゲ・クッタ法の研究
d次元の確率微分方程式の解過程をX(t)(0<=t<=T)と書き、Rd上の関数をf とする時、f(X(T))の期待値E[f(X(T))]を求める問題を考えます。この期待値は、偏微分方程式の解として記述できるので、次元 d が十分に低いときには偏微分方程式の数値解法で計算できます。しかし、次元 d が高くなるにつれて計算量が急激に増大し、それらの解法で計算するのは困難です。この問題を解決するため、確率微分方程式を直接解き、解過程の任意のモーメントを近似的に求める確率ルンゲ・クッタ法を研究しています。

● 今後進めたい研究

確率ルンゲ・クッタ法の応用に関する研究、特に数理生物学における数理モデルに関連した研究

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

『確率ルンゲ・クッタ法の応用に関する研究』
文部科学省、大学教育の国際化加速プログラム (海外先進教育研究実践支援(研究実践型))(2008-2009)
『確率 Runge - Kutta 法の研究』
日本学術振興会、科学研究費補助金、基盤研究(C) 一般、(2007-2010)
『確率 Runge - Kutta 法の発展的研究』日本学術振興会、科学研究費補助金、(2011-2014)

● 研究室ホームページ