動物の生き残り戦術を明らかにする
動物生理・行動
衝突回避行動、餌定位行動、衝突感受性神経細胞、行動計画、視蓋神経回路
① 動物の実際の行動、脳の研究からその動作原理を明らかにし、これまでになかったまったく新しい原理にもとづく情報処理機械、またはロボットの設計、製作に関するアイデアを提供します。
②-1.行動と神経メカニズムを同一のモデル動物を用いて実験しています。
従来は、同一モデルによる「行動」の研究と「神経メカニズム」の研究は困難な問題があって、各々違うモデルを使って行われてきました。つまり、「行動」はよく調べられるがその神経メカニズムが分からない。
また、「神経メカニズム」は分かっているが、実際それが行動とどのように関連しているのか分かっていません。当研究室では、これら二つの研究を同一のモデル(この場合はカエル)を使ってやろうとしています。
②-2.行動計画や意思決定のメカニズムの研究は、従来は人や猿、そして昆虫を用いて行われていましたが、これらの中間に位置する橋渡し的な第3のモデル動物(たとえば、両生類のカエル)を用いて研究する手法の確立を目指します。
③ 動物の行動、脳の情報処理にならった、まったく新しい情報処理機械、ロボットの設計、製作を提案します。
④ 応用研究段階としては1~2合目か、基礎研究段階としては5合目くらい。
⑤-1.生物学的研究に関心を持っているあなたへ:
本研究室での研究内容に関心を持たれたら、是非とも研究室の仲間に加わって下さい。ともに頭と体をフル回転させ、まだ誰も知らない自然のカラクリを解き明かしていきましょう。そして、本研究室の指導のもと、将来は、自立した研究者としてみずからの研究テーマを見出し、人類の知に貢献できる人材となって下さい。
⑤-2.工学的応用研究に関心を持っているあなたへ:
研究室で直接工学的応用研究の指導をすることは残念ながらできません。しかしながら、動物の行動、脳の情報処理にならったまったく新しい情報処理機械、ロボットの設計、製作を考えるならば、まず、実物の動物に触れてみてください。問いかけてみて下さい。本研究室ではそのための研究指導をしっかりと行っていきます。そして、あなたの研究成果からあなたが目指す工学的応用へのヒントをみつけたら、是非とも一緒にそれを実現しましょう。そのために必要な講義、演習は本研究科のカリキュラムの中にしっかりと用意されていますし、脳型情報処理機械、ロボットを実際に作成するための共同研究を行うことのできる優秀なスタッフが揃った研究室も脳情報専攻にはたくさんあります。
現研究を進めて知見を増やし、その中で出てきたアイデアを工学的に応用していくことです。
①行動実験解析装置
市販部品、機器でセットアップした装置
2次元運動解析ソフトDIPP—
MOTION2D、視覚刺激提示装置ViSaGe、
刺激提示モニター Clinton Monoray monitor
② 神経生理学実験装置
市販部品、機器でセットアップした装置
16ch多点電極用アンプ、視覚刺激提示装置ViSaGe、
刺激提示モニター Clinton Monoray monitor
③ 組織学実験装置
市販部品、機器でセットアップした装置
http://fais.ksrp.or.jp/05kenkyusha/srchresult.asp?ID=h-nakagawa01