イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

情報工学研究院

講師

川島 将人

かわしま まさと

所属
情報工学研究院
教養教育院
プロフィール
2021
博士(保健学)
神戸大学大学院
2021
神戸大学
大学院保健学研究科
リハビリテーション科学領域
博士後期課程修了
2018
北海道大学
大学院教育学院
健康教育論講座
修士課程修了

私の研究の原点は、自身のスポーツ経験にあります。小学生の頃に兄の影響で始めたバスケットボールに熱中する中で、トレーニングや怪我をした時に、身体の中では何が起こっているのだろう?と興味を持ちました。大学での学びの中で、スポーツ現場の当たり前が、実は根拠不足な場合もあると知り、自分で研究してみたいと考えるようになりました。

受賞
令和6年度ウエスコ財団優秀研究者賞(2025年)
日本体力医学会 2024年度若手研究奨励賞(国際学術交流賞)第3位(2024年)
第31回日本運動生理学会大会 若手優秀論文賞(2023年)
公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団 スポーツチャレンジ助成 優秀賞(2022年)
令和2年度神戸大学名谷保健科学賞(2021年)

はたらく細胞 in 骨格筋:
細胞間コミュニケーションの探索

● 研究テーマ

  • ❖ 骨格筋の恒常性維持における免疫系の役割に関する研究
  • ❖ 腸内細菌と骨格筋の関係性に関する研究

● 分野

スポーツ科学、健康科学、分子細胞生物学

● キーワード

骨格筋、免疫細胞、腸内細菌

● 実施中の研究概要

骨格筋は人体最大の臓器であり、極めて高い可塑性を持ちます。身近な例としては、筋トレによって肥大し、不活動状態が続けば萎縮します。また、怪我(損傷)を受けても速やかに修復・再生する能力も備えています。このように骨格筋は、恒常性を維持するために常に変化に適応しており、その過程で筋細胞(筋線維)は、周囲に存在する他の細胞(例えば、免疫細胞や血管内皮細胞)と密接に関わり合っていることが明らかになってきました。私は、この骨格筋の恒常性維持において、細胞間で交わされるメッセージのやり取りに着目し、研究を進めています。

● 今後進めたい研究

▶ヒトの骨格筋内で起こる損傷や炎症の状態を即時的に評価できるデバイスの開発
▶マリンスポーツの一つであるスクーバダイビングにICTを活用する研究

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

【国外の共同研究者】
オーストラリア クイーンズランド工科大学 Dr. Jonathan Peake

● 過去の論文や著書などの業績

【論文】
Kawashima et al. Frequent icing stimulates skeletal muscle regeneration following injury with necrosis in a small fraction of myofibers in rats. J Histochem Cytochem, 72(8-9): 569–584, 2024.

Nagata and Kawashima et al. Icing after skeletal muscle injury with necrosis in a small fraction of myofibers limits iNOS-expressing macrophage invasion and facilitates muscle regeneration. Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol, 324(4): 574–588, 2023.

Kawashima et al. Icing after eccentric contraction-induced muscle damage perturbs the disappearance of necrotic muscle fibers and phenotypic dynamics of macrophages in mice. J Appl Physiol, 130(5): 1410–1420, 2021.

● 関連リンク先

❖ researchmap

❖ より詳しい研究者データ