機械構造物の破壊防止は、その基礎研究から
機械材料、金属疲労
金属疲労 高強度鋼、フィッシュアイ破壊、微小欠陥
① 高強度鋼の Fish eye 破壊のメカニズムを明らかにするため、材料内部を模擬した真空中で疲労試験を行い、Fish eye 破壊のき裂起点近傍の微小き裂進展機構ついての研究
② 純せん断負荷を受ける鋼薄膜の疲労挙動について、特にすべり帯の形成からき裂発生までに着目した研究
③ 強磁性体である鋼の磁歪特性を利用して微小き裂の開閉口応力や、き裂長さを周辺磁場の変化から測定する研究
④ 『FRP の疲労破壊機構に関する研究』
① 疲労き裂の発生に関する基礎的研究
② 低サイクル疲労における内部破壊モード遷移機構の解明
電子顕微鏡、引張り試験機 (負荷荷重5トン、10トン)、疲労試験機 (8台 内訳、曲げ試験機(4台)、ねじり試験機(1台)、軸力試験機(3台))、テストピース加工機(NC旋盤)など。
『複合鋳物部材およびその製造方法』特開平10-099960
『高圧ホースおよびその製造方法』特開平09-150464
【共同研究】
▶内圧変動を受ける高圧ホースの疲労破壊の原因究明に関する共同研究を行い、高圧ホースの強度保持要素である 0.3mm の硬鋼線の強度のばらつきと繰返し加工軟化に影響されていることを明らかにした。
▶FRP(注2)の疲労強度向上を目的としてFRPの疲労破壊機構に関する共同研究を行い、強度改善手法の提案を行った。
(注2)Fiber Reinforced Plastics の略。様々な繊維(Fiber)によって全体を強化したプラスチック材料のこと。
http://www.tobata.kyutech.ac.jp/professor/kuroshima_yoshihito