イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

工学研究院

教授

吉武 哲信

よしたけ てつのぶ

所属
工学研究院
建設社会工学研究系
プロフィール
1962年 生まれ
1987年 九州大学大学院
      工学研究科修士課程
      修士(工学)
1993年 九州大学大学院
      博士(工学)

土木工学は、人々が安心・安全で快適な生活ができる環境を整えることを使命とする学問分野です。このためには道路や橋のような社会基盤施設の整備だけでなく、人々がどのような生活を望んでいるのかに丁寧に耳を傾け、その人たちと一緒に地域のあり方を考える必要があります。ゆたかさとは何なのかを、まちづくりやむらづくりの現場に足を運びながら考えたいと思い、研究者の道を選びました。

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サステイナブルな都市や地域をつくる~理論と実践の両面から~

● 研究テーマ

  • ・人口減少時代の都市縮小化に向けた都市計画
  • ・市民参加の推進と社会的合意形成の手法
  • ・過疎地における人流・物流・福祉サービス統合による住民の移動や生活行動支援

● 分野

❖都市計画
❖土木計画
❖交通工学

● キーワード

土地利用、社会的合意形成、まちづくり

● 実施中の研究概要

地域・都市計画、コミュニティ計画、交通計画の分野で研究を行っています。研究課題は多様に見えますが、住民参加や地方分権に関わるものがほとんどです。また、制度的、社会学的なアプローチによるものが多いことが特徴です。
現在、大きくは3つのテーマに関して研究を行なっています。

1) 人口減少時代の都市縮小化に向けた都市計画
日本の都市は戦後から高度経済成長期を経て近年まで拡大の一途をたどってきましたが、今後は少子高齢化・人口減少時代の中で、拡大した都市をどうするかが課題になっています。薄く広がった都市は、公共交通や道路・上下水道などの維持に費用がかかりすぎるため、都市を縮小させていく「コンパクトシティ」のコンセプトと、生活、産業、自然、文化などを包括的に考える「都市マネージメント」の考えが重要になっています。
この観点から、我が国だけでなく外国の都市も対象として、以下の2つのアプローチでの研究を行なっています。
・都市の土地利用のあり方・法制度
・都市政策・都市計画のあり方やその決定方法、運用システム

2) 市民参加の推進と社会的合意形成の手法
国全体の政策から身近なまちづくり・むらづくりまで、市民や住民の参加が一層必要になっています。一方で、多くの人々が関わるほど賛成・反対の意見が対立し、ものごとが決められなくなる可能性も大きくなり、場合によっては裁判などの紛争が起きたり、コミュニティが崩壊したりすることもあります。しかし、見方を変えれば、市民・住民の参加は、よりよい地域づくりをしていくための担い手が育つチャンスでもあります。
この観点から、実際にまち・むらづくりや公共事業の現場に入りこみながら、以下の3つのアプローチで研究を行なっています。
・社会基盤整備事業における社会的合意形成プロセスの実践的・理論的研究
・社会基盤整備事業を伴う/伴わないソーシャルキャピタル醸成による地域づくり手法
・各種政策決定における市民参加推進とそれを支援する制度のあり方

3) 過疎地における人流・物流・福祉サービス統合による住民の移動や生活行動支援
 中山間地域や離島では、過疎化の上に高齢化が進行して、住民の日常の移動手段であるバスが廃止されるところが増えています。バスがなくなると、自家用車を運転できない高齢者は買い物や通院など、日常生活を営むことができなくなります。多くの自治体が、デマンドバスや乗合タクシーなどを運行してこの問題に対応しようとしていますが、財政的負担も大きく、その永続性は必ずしも楽観できません。
 このような問題を解決するために、バスが宅配便や郵便、新聞などの荷物を積み込んだり、農作物の出荷を支援したり、そして安否の確認の見回りをしたりして、収入を得るシステムができないか、実際の需要と収支、法制度に関して研究しています。

● 今後進めたい研究

観光や交流による地域づくり
災害に強い地域づくり

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

都市計画学会九州支部研究分科会:「都市政策に関する地方分権研究分科会」(2007-2008年度) 
都市計画学会九州支部研究分科会:「過疎地域における人とモノの移動支援に関する調査・研究会」(2010-1022年度)
日本風景街道九州ネットワーク:「地域活動の評価および人材育成プログラムに関する検討研究会」(2012-2013年度)
宮崎県西米良村:「西米良村再生エネルギー研究会」(2013年度)

● 研究室ホームページ