イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

工学研究院

教授

寺町 賢一

てらまち けんいち

所属
工学研究院
建設社会工学研究系
プロフィール
1971
生まれ
1999
博士(工学)
九州大学大学院
1996
九州大学大学院
大学院工学研究科
土木工学専攻博士
後期課程退学
1995
九州大学大学院
大学院工学研究科
土木工学専攻
修士課程修了

交通工学研究室ではありますが、工学的だけでなく、社会的・人間工学的な総合的交通・環境の研究を行い、人に優しい住みやすい交通施策提言を行おうとしています。防災、防犯と交通という研究は独自性が高いと思われます。
人間工学学会会員というのもそのひとつかと思います。

より詳しい研究者情報へ

人に優しい安心・安全による交通と環境づくり (社会的・人間工学的アプローチによる)

● 研究テーマ

  • ❖安全、使いやすく移動できる交通(人に優しい安心・安全交通と環境づくり)

● 分野

交通計画、交通環境、バリアフリー

● キーワード

地区交通、BF(バリアフリー)、防災、防犯、交通環境

● 実施中の研究概要

【人口減少社会の中で必要となる交通計画、都市計画技術に関する研究】
様々な社会環境変化に即応した交通環境づくりとして、単なる工学研究だけでなく、社会的・人間工学的な独特の研究により、「人に優しい安心・安全交通」の重要性を示し、その実現を目指しています。  
すなわち、公共交通への転換(自動車利用から公共交通・自転車利用への転換、山坂・高齢者対応による「おでかけ交通」)、バリアフリーと交通(車椅子歩行や歩行者に優しい交差点など)、防災時の避難行動と都市交通、路上犯罪への交通環境の影響、交通構造から騒音低減など、人と環境と交通を総合的に多方面から研究し、提言し、実現をしています。
①公共交通への転換:車所有者・非所有者ともに、公共交通利用促進や急な山坂地域での高齢者交通の促進(おでかけ交通)。
②バリアフリーと交通:高齢者擬似体験キットを活用して、段差認識、歩行挙動特性を研究し、バリアフリーの交通環境づくりの提言。
③防災時の避難交通:災害時の避難時における交通状況の実態研究と予測を行い、道路遮断時の車・徒歩などの交通手段、避難率を統計処理し、防災避難計画への反映。
④防犯と交通:路上犯罪への交通環境の影響、例えば、建物・道路・明るさ・交通量など街路特性と犯罪特性(犯罪発生率)などの研究(モデル化など)を行い、犯罪のない交通環境づくり。
⑤交通構造から騒音環境の低減:無響室を活用して交通構造・施策と防音関係を導き出した上での、隠静交通環境づくり。

● 今後進めたい研究

【人口減少社会の中で必要となる交通計画、都市計画技術に関する研究】
特に、防災・バリアフリーと交通・交通環境をテーマに、住みよい交通社会の実現を目指しています。
【ニーズを先取りし、行政との共同研究と実現が行える、「防災と交通・交通環境」研究】

● 特徴ある実験機器、設備

高齢者疑似体験キット、交通流シミュレーションソフト(ただし、既存のソフト)、3D解析ソフト(ただし、既存のソフト)

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

【公共団体委員】
① 筑豊電鉄沿線交通円滑化推進WG会議(国土交通省)
② 小竹町都市計画マスタープラン策定委員会副委員長
③ 戸畑区構想委員会

【研究助成】
『集中豪雨等の流出予測モデル、的確な被害予測と避難システム構築への反映』土木学会(2008-2009)

【事業】
『学官連携による危機管理体制の構築』
九州工業大学地域貢献特別支援事業 (2002-2004)
緊急時交通確保検討チーム:高台の斜面地崩壊による道路分断時の避難行動の検討、徒歩・車避難推定、交通シュミレーション

【受託研究】
道路設計業務における道路交通量推計に検討(2008)

【その他】
『学生・地元児童による国道201号「新仲哀トンネル」の現場見学会開催』(2004)
『公共交通への転換、防災時の避難交通、路上犯罪への交通環境の影響、交通構造から騒音低減、バリアフリーと交通』
今後とも行政との共同研究を行い、ニーズの先取り、研究の実現に努めたいと考えております。

● 研究室ホームページ

① 防災時の避難交通研究   斜面災害に対する高台(北九州市)の事例   避難率と道路分断箇所からの距離:これなどを元に   避難予測・計画を立てる

② 高齢者疑似体験キットを活用して実体験による研究

③ 犯罪と街路特性

④ お出かけ交通 山坂・高齢者の公共交通など研究成果が生かされいる