イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

工学研究院

准教授

廣瀬 幸

ヒロセ ミユキ

所属
工学研究院
電気電子工学研究系
プロフィール
2017
博士(工学)
東京電機大学大学院

次世代の社会へ大きな付加価値を与える可能性があるのは研究であると考え、研究者になることを希望しました。次世代通信技術における電波伝搬の役割に深い興味を持ち、これらの技術がもたらす社会変革の可能性を探求し貢献したいと考えています。

アンテナ・電波伝搬

● 研究テーマ

❖ 自律型無人潜水機協調群制御のための大容量無線通信技術
❖ 高信頼な無人航空機システム構築
❖ ミリ波帯降雨減衰

● 研究分野

無線通信,アンテナ,電波伝搬

● キーワード

無線通信,アンテナ,電波伝搬

● 実施中の研究概要

電波伝搬の研究は、無線信号が異なる環境(都市部、山岳地帯、海上など)や物質(建物、樹木、大気など)における通信のメカニズムを理解し予測することで、無線通信システムの設計、開発、最適化において中心的な役割を果たします。
人工衛星内や橋梁などの金属に囲まれた閉空間での無線利用の要求に応えるため、帯域幅を考慮した伝搬損失を算出し,様々な送受信機の設置を考慮し空間的な伝搬利得や電力変動を評価しています。これにより通信のデッドスポットを見ることでアクセスポイントの設置場所などと検討することが出来るようになります。また統計的にモデル化することで汎用的に計算により伝搬評価ができるようになります。
また、水中/海中環境では電波伝搬測定および特性を理論および実験的に解析することで水中および海中における電磁波利用の可能性を検討しております。
これら電波伝搬の評価手法としてレイトレーシング法が挙げられますが、伝搬の推定精度を上げるためには高精細で計算が複雑になり計算コストは非常に大きくなります。そこで必要十分な計算リソースで計算精度を向上するためのレイトレーシング法の高度化についても研究開発しております。

● 今後進めたい研究

海洋資源調査、水中ロボット、養殖などのため海洋技術の発展は不可欠である一方、技術の難しさから通信技術の発展や法整備が遅れており、海洋国として国際的に技術先導することは自国の市場拡大に重要であることから水中無線技術開発や国際標準に貢献したいです。

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

【共同研究】
①仮想空間における電波模擬システム技術の高度化に向けた研究開発 総務省・電波資源拡大のための研究開発(2020~2024)
②海中・水中IoTにおける無線通信技術の研究開発  NICT,革新的情報通信技術研究開発委託研究(2021~2026)

● 関連リンク先

❖ より詳しい研究者データ

https://hyokadb02.jimu.kyutech.ac.jp/html/100001424_ja.html