イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

工学研究院

教授

植田 和茂

うえだ かずしげ

所属
工学研究院
物質工学研究系
プロフィール
1998
博士(工学)
東京工業大学
1998
東京工業大学大学院
総合理工学研究科材料科学専攻
博士課程修了
1993
東京工業大学大学院
総合理工学研究科材料科学専攻
修士課程修了

従来から進めていた透明のp型伝導体の開発で、ある層状酸硫化物透明伝導体からの強い発光を見出し、発光現象に興味を持ちました。実用発光体を調べたところ無機EL用では硫化物を用いることが多いため、化学的に安定な新しい酸化物発光体の開発・応用に取り組むことにしました。

世の中を明るくする材料、
探しています。

● 研究テーマ

  • ❖ 蛍光体や蓄光体などの新規光機能性酸化物材料の研究開発
  • ❖ 蛍光体や蓄光体などの発光メカニズムの解析・解明
  • ❖ 透明導電体などの新規透明酸化物半導体の研究開発

● 分野

無機材料・物性、無機工業材料、機能物質化学

● キーワード

蛍光体、蓄光体、波長変換、無機EL、透明導電体

● 実施中の研究概要

現在、一般照明として蛍光灯が広く使われていますが、蛍光灯内に有害な水銀を含むため、将来その生産が終了する可能性が高いです。そのため、白色LED、有機EL、無機ELがその代替照明の候補として考えられています。その代表的な白色LEDには酸化物や窒化物の無機蛍光体が利用されており、材料コストや資源的制約など問題を改善しながら、新材料の開発が進められています。現在取り組んでいる無機酸化物蛍光体は、化学的に安定で、耐熱性も高く、資源的な制約も少ないことから、高効率な代替照明用の蛍光体や太陽電池用の蛍光体の実現を目指して研究に取り組んでいます。

蛍光体の色いろ

無機EL

CZO蛍光体のCL

Tiイオンの青色発光

● 今後進めたい研究

  • ❖ 代替照明用の蛍光体の研究開発
  • ❖ 太陽電池用の波長変換蛍光体の研究開発
  • ❖ 量子効率100%以上の高効率蛍光体の研究開発

● 特徴ある実験機器、設備

①分光蛍光光度計
②紫外・可視・近赤外分光光度計
③ファイバー分光光度計

● 知的財産権(技術シーズ)

【特許】
① 『無機酸化物蛍光体及びそれを用いた光源』公開 2009-035623 
② 『蛍光体及びランプ』 公開 2008-163061 
③ 『酸化物蛍光体エピタキシャル薄膜』 公開 2008-19317 
④ 『無機酸化物蛍光体』 公開 2007-146102

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

【共同研究】
① 酸化物蛍光体の開発
② 透明導電体の開発

● 関連リンク先

❖ 研究室ホームページ

❖ より詳しい研究者データ