イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

工学研究院

教授

北村  充

きたむら みつる

所属
工学研究院
物質工学研究系
プロフィール
1971
生まれ
1999
博士(理学)
東京工業大学大学院
1999
東京工業大学大学院
大学院理工学研究科
化学専攻博士課程修了
1996
慶應義塾大学大学院
大学院理工学研究科
化学専攻修士課程修了

より詳しい研究者情報へ

10年後の有機化学の常識となる反応を見つけよう

● 研究テーマ

  • ❖有機合成反応の開発と生理活性天然物の合成

● 分野

有機化学、合成化学

● キーワード

有機合成、医農薬の合成、機能性材料の合成、含窒素ヘテロ環化合物の合成

● 実施中の研究概要

私たちが生活の場面にしている物質文明では、有機合成化学は、物質供給という点から大いに貢献してきました。究極的には、目的とする化合物は安価な単純な化合物を出発物質として、短行程で、安価に、安全に、さらに有害な廃棄物を出さずに合成されることが望まれますが、現段階の有機合成化学のレベルは決して満足のいくものではありません。そこで私たちは、新しい概念に基づく反応の開発、および、複雑な構造を有する生理活性天然物を標的化合物とする全合成を研究の二本柱として、この問題に臨みます。いずれも容易ではありませんが、研究は冒険です。やらないことには始まりません。まずは実験!フラスコの中で起こることこそが「事実」です。

● 今後進めたい研究

新しい概念に基づく反応の開発、および、複雑な構造を有する生理活性天然物を標的化合物とする全合成を研究、とくにアミノ化反応や含窒素化合物の合成

● 特徴ある実験機器、設備

有機合成に関する一般的な器具
ガラス器具、UV、ガスクロ、液クロ、GC-Mass、IR、旋光計など
(有機合成に必要な器具と生成物確認・同定の分析機器を保有しています。)

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

2009年度定常的な活動
有機合成化学協会編集協力委員 (査読、執筆候補者の選考など編集協力)

● 研究室ホームページ

sordarin (抗真菌)

penduncularine (抗白血病)

pradimicin C (抗HIV、抗真菌)

上記は、当研究室で合成された生理活性天然物の構造式である。