脳の仕組みを活かした画像処理技術
知覚情報処理・知能ロボティクス(パターン認識、画像情報処理、コンピュータービジョン)、神経・筋肉生理学、神経科学一般
画像処理、視覚、並列計算、GPU、知能ロボティクス
いろいろな図形や模様がどのように見えるかということを、実験心理学の手法を使って詳しく調べることにより、視覚のために脳がどのような計算をしているか知ることができます。
また、何かを見たときに、脳内の神経細胞がどのような応答をするかを調べると、その計算について直接的に調べることができます。
顔や身のまわりの立体構造の認識など、今のところ巨大なコンピュータでも真似できない複雑な脳の視覚機能について、明らかにすることを目的に研究しています。
そして、これらの視覚研究の知見をもとに、ロボットの視覚や、自動車に搭載する視覚アシストシステムに利用できる、脳型画像処理アルゴリズムを開発しています。
GPUを用いた高速並列画像処理システム開発では、リアルタイムで稼働する画像処理技術を開発するとともに、人間の視覚システムをリアルタイムで再現・検証できるヒューマン・ビジョン・シミュレータ開発を行っています。
脳科学の成果を工学的応用によって社会還元するとともに、脳をつくる「構成的脳研究」によって、心理学・生理学に対して、どのような研究が必要かをフィードバックし、脳科学をさらに発展させます。
ロボットの視覚機能(環境や物体を認識する機能)を向上させ、災害復旧、介護支援、交通安全等に寄与する。
マルチGPU(Graphics Processing Unit、グラフィック・プロセッシング・ユニット:3次元グラフィックスの表示に必要な計算処理を行う半導体チップ)搭載並列画像処理演算用PC
複数台のGPUを接続して、並列に画像処理演算が可能なコンピュータ
▶NTT環境研究所との共同研究(2008)
崖崩れの前兆現象を監視カメラで捉え、画像処理により危険個所を絞り込み、警報を発する仕組みの研究
http://fais.ksrp.or.jp/05kenkyusha/srchresult.asp?ID=a-hanazawa01