イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

工学研究院

准教授

蔡 佩宜

サイ ハイギ

所属
工学研究院
教養教育院
プロフィール
2014
博士(地球環境学)
京都大学地球環境学舎

大学卒業後、約2年間で台湾の大学の生物科学研究科で研究助手として働きました。その時、院生たちと共同でいくつか動物(主に鳥類)の生態調査を行った際、人間の活動や開発による生物の生息、生育地の破壊を目にしたことが環境問題に関心を持つ最初のきっかけでした。自分が環境保全のために何かできることはないかと考え始めました。その後、日本に留学し、環境学を勉強していた時にたまたま手に取った本が、自分の人生に大きな影響を受けた恩師となる植田和弘先生の『環境経済学』でした。環境問題の解決には、人間側が環境問題をどう認識し、どのような行動を取るのかが問われていること、環境問題とは人間の問題であることを再認識しました。

受賞
2016年10月
土木学会環境システム委員会 優秀ポスター賞
2016年9月
環境科学会 優秀発表賞(富士電機賞)
2015年3月
日本LCA学会 第10回日本LCA学会研究発表会 優秀ポスター発表賞

諸環境問題に対して、”どうなるか“ではなく、”どうするか”を考える

● 研究テーマ

  • ❖ 脱使い捨てプラスチックライフ
  • ❖ 燃料貧困問題
  • ❖ 持続可能な発展

● 分野

環境政策・環境配慮型社会

● キーワード

環境政策、環境経済学、環境配慮行動

● 実施中の研究概要

①日本と台湾における使い捨てプラスチックの使用削減に向けた方策の検討

  • ・プラごみが急増している要因とその環境負荷の解明
  • ・人々の選好および行動変容の影響要因

②燃料貧困問題に関する研究

  • ・日本における燃料貧困世帯の推計
  • ・エネルギー価格高騰による影響と対策

③ポストコロナ時代のライフスタイル変化

  • ・コロナ時代とポストコロナ時代における人々の行動変容とライフスタイルの変化

● 今後進めたい研究

研究で得られた成果を実社会に応用できるように頑張りたいと思います。例えば、研究で明らかにした人々の意識や行動への影響要因をいかに自治体の施策や企業の商品開発に役に役立てるかを検討したいです。また、NPOと協力し、市民の環境意識の啓発と行動変容にも貢献したいと思います。

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

「脱使い捨てプラスチックライフ」の実現に向けた社会システムデザインの検討
日本学術振興会 科学研究費助成事業基盤(C)2023年4月 - 2026年3月
蔡 佩宜(研究代表者), 田畑智博, 大西暁生

燃料貧困指標を用いたエネルギー価格高騰に対する家計脆弱性の分析と対策の提案
大学発アーバンイノベーション神戸 2023年6月 - 2024年5月
田畑智博(研究代表者), 蔡 佩宜

コロナ禍後のプラスチックごみ排出削減に向けた方策の検討
アサヒグループ学術振興財団学術研究助成 2022年4月 - 2023年3月
蔡 佩宜(研究代表者), 北川秀樹, 郭 彥廉

高齢者世帯の家計・住まい方とエネルギー消費に関する実態調査
三井住友海上福祉財団研究助成 2018年11月 - 2019年10月
田畑智博(研究代表者), 蔡 佩宜

雨水貯留・浸透施設の普及促進のための効果的な助成制度のあり方
クリタ水・環境科学振興財団研究助成 2018年10月 - 2019年9月
大西暁生(研究代表者), 蔡 佩宜

● 過去の論文や著書などの業績

'researchmap'をご参照ください。

● 関連リンク先

❖ researchmap

https://researchmap.jp/peii_tsai

❖ より詳しい研究者情報

https://hyokadb02.jimu.kyutech.ac.jp/html/100001669_ja.html