講師
こうの わたる
ことばの振る舞いや変化を認知的・社会的・歴史的に追求する
言語学、英語学
英語、言語変化、構文化
言語使用は人間の認知能力や身体経験と深くかかわっているという認知言語学の言語観のもと、英語の構文や表現の通時的変化(構文や表現が歴史的にどのように成立してきたか、将来どのように変化していくか)について研究しています。
現代英語における共時的研究と、近代英語から現代英語に至る変化に関する通時的研究とを並行して進めています。構文や表現の意味・用法、成立過程、他の構文との関係などを明らかにするために、実際の言語使用が収集されたデータベースである大規模コーパスからデータを抽出し、分布や共起関係を分析したり、英語母語話者の協力を得てインフォーマント調査をおこなっています。研究対象としては、典型性や抽象性の高い構文に加え、より周辺的な構文や定型表現・慣用表現・イディオムといった言語現象に対しても記述・説明を試みています。
認知・構文的アプローチに基づく英語の補文構造に関する汎時的研究(若手研究, 2024-2026)