イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

工学研究院

助教

増井 博一

ますい ひろかず

所属
工学研究院
宇宙システム工学研究系
プロフィール
1979 生まれ
2006 博士(工学)
   九州大学総合理工学府     先端エネルギー理工学専攻
2003 修士(工学)
   九州大学総合理工府       先端エネルギー理工学専攻

もともと子供のころから宇宙とかロボットが好きでした。宇宙戦艦ヤマトに出てくるようなロケットを作るのが夢でした。大学院からは電機推進機の研究を行い「はやぶさ」に搭載されていたのと同じタイプのイオンエンジンの小型化を行なっていました。卒業後は九州工業大学で宇宙機の帯電放電について研究に関わっています。

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打ち上げや過酷な宇宙環境から、人工衛星を守る研究と開発

● 研究テーマ

  • ❖宇宙機の帯電放電
  • ❖超小型人工衛星

● 分野

航空宇宙工学、プラズマ科学

● キーワード

人工衛星、プラズマ、環境試験

● 実施中の研究概要

超小型人工衛星の開発と環境試験に取り組んでいます。現在、超小型の人工衛星の開発が大学や企業で盛んに開発が行なわれています。九州工業大学でも「鳳龍弐号」という超小型衛星の開発を行なっていて、鳳龍弐号では世界一の高電圧発電というミッションを行ないます。衛星自体を作製すると同時に、打ち上げや宇宙環境に耐えられるかを試験する事も重要です。ロケットの打ち上げの振動や宇宙に出てからの温度の変化というのは地上ではなかなか再現できない過酷な条件です。現在は超小型人工衛星の環境試験について研究も行なっています。今後は超小型衛星を複数利用しての地球の観測等の新しい宇宙利用が始まると考えています。これまでと違いたくさんの衛星を同時に打ち上げるので、これまでとは違った試験方法が求められるかもしれません。良い試験方法を見つける事で、超小型人工衛星がより開発や利用しやすい環境を整える事が大事だと思っています。これを通じて誰でも参加できるような新しい宇宙開発の道筋を開けたらなと思っています。

● 今後進めたい研究

超小型人工衛星ならではのミッションの提案。
民生部品の宇宙環境耐性評価。

● 特徴ある実験機器、設備

振動試験装置、熱真空試験装置

● 知的財産権(技術シーズ)

スペースデブリ除去方法及びその装置

● 過去の共同研究、受託研究、産業界への技術移転などの実績

太陽電池の放電に関する地上試験法のISO設立(Space systems -- Space solar panels -- Spacecraft charging induced electrostatic discharge test methods)
国内外の衛星メーカーからの帯電放電試験

● 研究室ホームページ

振動試験装置

熱真空試験装置