人間の脳に迫る集積回路の開発
情報学、感性情報学・ソフトコンピューティング
脳型集積回路、画像認識、視覚システム
脳の情報処理機能を工学に応用することを目標に、モデルからハードウェア(集積回路)・システム化までの研究を行っています。特に、脳の視覚機能に学んだ車載用、およびロボット用の視覚集積システムの開発、人間のような記憶・判断機能を実現するスパイクパルスを用いた、神経模倣型集積回路の開発などを行っています。アイデア・シミュレーションに留まらず、実チップを設計し、LSI試作サービス機関でチップ試作をしてもらい、試作チップを組み込んだプロトタイプシステムまでを開発しています。実応用を見通した研究です。
『情報処理装置及びプログラム』、特願 2009-210093
『光源情報取得装置、陰影検出装置、陰影除去装置、それらの方法、及びプログラム』、特願 2009-85605
『動作検出装置』、特願 2009-88401
『信号処理装置及び信号処理方法』、特許 4318936
『温度補償回路及び電流源回路』、特願 2008-271095
『デジタル・パルス幅変換回路及びパルス幅・デジタル変換回路』、特許 4057502
『関数演算器』、特願 2006–063529
▶【共同研究】
『脳情報処理に基づく画像による環境センシングの検討』、(2006-2008)
▶【受託研究】
『時間領域情報処理用LSIチップの設計と評価』、(2005-2008)
超低電力・高性能なナノ構造デバイスと回路の開発
❖ナノ構造を利用した情報処理回路
ナノ・マイクロ科学、マイクロ・ナノデバイス
ナノ構造、単電子回路、ナノエレクトロニクス,スパイキングニューロン
高性能だが、消費電力の大きな現状のデジタルコンピュータに代わり、生体の情報処理機能に学ぶことで、ナノ構造を活用した超低電力・高性能な情報処理デバイス・回路を開発することを目的としており、自己組織化ナノ構造と極微細CMOSとの組み合わせによる、神経細胞模倣デバイスを開発しています。また、ノイズを利用した確率的動作を用いるデバイス・回路の研究を行っていて、研究レベルとしては基礎段階ですが、アイデア・シミュレーションに留まらず、実デバイスの開発も目指しています。
脳機能をまねるという目標を中心に、デバイスから回路、システムまで広い範囲の情報処理に関する研究を行っています。
http://fais.ksrp.or.jp/05kenkyusha/srchresult.asp?ID=t-morie01