准教授
やすかわ しんすけ
映像メディア機器の発展によって、”見る”という機能を人工物で代替することは簡単なように思われるかもしれません。しかし見ること(視覚)にはまだまだ人工物に置き換えることのできない多くの機能があります。生体の計算原理・計算機構を模倣したロボットの眼を作り、その過程で生体視覚系の計算原理を考えることに魅力を感じています。
生体の視覚神経系を参考に新たな視覚技術を考案・活用する
知能ロボット、ソフトコンピューティング
ロボットビジョン、視覚、神経模倣工学
生体視覚系の計算原理に学んだ情報処理アルゴリズムやその計算機構に学ぶことで,照明順応機能や小型・低消費電力・高速処理性能を満たす視覚センサ/演算アーキテクチャの開発に取り組んでいます。
生理学的知見から視覚にはまだまだ未知の機能や仕組みがあると示唆されています。例えば物体を注視する際に生じる固視微動は視覚神経系の情報処理に影響を与えていることが示唆されています。そのような眼-視覚神経系の応答特性をリアルタイムでシミュレーションするハードウェア・アクセラレーションの研究をしています。
屋外環境では照明環境が時々刻々と変化します。またロボットが行動判断するためには霧や水の濁りなど見通しが悪い環境下でも鮮明な画像を取得する必要があります。このような外乱への影響を軽減するロボットの眼の開発をしています。
安川電機製ロボットアーム
イベントベースカメラ数種