イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九州工業大学の研究者 -私たちはこんな研究をしています-

生命体工学研究科

助教

宇佐美 雄生

うさみ ゆうき

所属
生命体工学研究科
人間知能システム工学専攻
プロフィール
1992
生まれ
2020
理学博士
大阪大学大学院
2020
大阪大学大学院
理学研究科化学専攻
博士後期課程修了
2017
大阪大学大学院
理学研究科化学専攻
博士前期課程修了

多種多様な機能を持つ生物の脳も、化学的には機能性ナノ材料の 集合体ととらえることができます。ナノ材料を用いて物理的に脳をつくり たいという思いを出発点として、現在の研究に至っています。

ナノ材料を用いて脳機能を模倣する

● 研究テーマ

  • ❖ ナノエレクトロニクスの機能実現を目指したナノスケール電気測定
  • ❖ ナノ材料を用いた脳型情報処理の研究
  • ❖ 有機分子ネットワークで構成された演算素子による音声認識

● 分野

ナノ材料化学、応用物性

● キーワード

有機・無機材料、ナノ物質ネットワーク、脳型情報処理

● 実施中の研究概要

近年、人工知能は目覚ましい進歩を遂げており、基礎研究から産業応用に至る広い分野で活用されています。しかしながら、現在人工知能は、脳の機能をソフトウェア的に模倣したものが主なため、処理を行うコンピュータの電力が 増大する問題を抱えています。
その一方で、脳はわずか20Wという小さな電力でスーパーコンピュータと同等の処理能力を有しています。私の研究では、有機・無機材料の非線形電気応答や、光応答など計算機となりうる材料の物理特性を組み合わせることで、脳が行っている計算の仕組みをデバイスに組み込み、省電力で情報処理を行わせる試み(物理ハードウェア化)を検討しています。将来的には作製したデバイスをロボット、コンピュータ等に搭載し、超低消費電力で動作可能な情報処理システムを実現したいと考えています。

● 関連リンク先

❖ より詳しい研究者情報

https://hyokadb02.jimu.kyutech.ac.jp/html/100001328_ja.html