平成27年度事業開発ビジネス講座(開催報告)
社会人向けの公開講座「平成27年度事業開発ビジネス講座(全4回)」(主催:本学、共催:西日本シティ銀行)を平成28年1月21日~3月3日まで西日本総合展示場新館3階会議室(302~304会議室)にて開催しました。
本講座は、平成17年度から実施しており、今年度は、IoT導入等による生産性向上や経営改善とともに、新たな需要創出によるビジネスチャンスの拡大等により、活力ある地域産業群を形成する方策等についてなど「生産性革命によるビジネス創造」をテーマに開催したものです。
第1回は、経済産業省情報処理振興課長の渡邊昇治様から「IoT等を活用した生産性革命と新たなビジネス戦略」と題して、IoT、ビックデータ、AI等を新たな製品やサービスの開発や提供に応用する「攻めのIT経営」が重要として、経営に関する欧米との比較を示しながら、具体的に攻めのIT経営で成功している中小企業の事例をを紹介し、実績評価主義から成長予測主義への転換を提言頂きました。
第一回講師 渡邊氏 |
会場の様子 |
アベノミクスでは農業分野等の一次産業の生産性や成長拡大政策を強く打ち出しています。第2回は西日本フレッシュフーズ㈱の志賀社長から、農業の一次産業者の生産性向上・所得の安定化、地産地消による農産物の価値創造を目標に、三次産業者までパートナーに入れたサプライチェーンネット構築の取組みや苦労話を熱く語って頂きました。
第二回 志賀氏 |
会場の様子 |
第3回は、システムインテグレーション(株)の多喜代表取締役社長から「新たなビジネスモデルのよる新事業の展開」と題して、今後躍進する企業は劇的な事業転換や新しいビジネスモデルを構築して行くことが必要として、従来事業や業界の慣習等を超越したチャレンジングなビジネス事例を示しながら熱く熱くお話いただきました。
第三回講師 多喜氏 |
会場の様子 |
第4回は、九州工業大学の松永学長が「九州はイノベーションの旗手になれるか」と題して、バブル崩壊後の失われた20年を振り返り、日本の課題や弱み、他国との比較分析等から、今後日本がイノベーションを連鎖的に創出するための視点や戦術を提案するとともに、新たな産学官連携や人材育成の重要性について講演いたしました。
第四回講師 松永氏 |
会場の様子 |