イノベーション推進機構 産学連携・URA領域

九工大の技術シーズ

学内整理番号

出願番号

特願2015-127534

発明の名称

液体輸送装置及びそれを用いたヒートパイプ

研究者の名称

概要

外部の駆動源を要さない液体輸送装置

技術分野

本発明は、毛細管力を利用して液体を輸送する液体輸送装置及びそれを用いたヒートパイプに関する。

発明の背景と目的

毛細管力によって液体を輸送する際には、毛細管(毛細管現象により液体を移動可能な溝も含む)が細くなるほど、毛細管力が大きくなる半面、流動抵抗による圧力損失も大きくなることが知られている。そのため、所定の大きさの液体の輸送力を確保するには、毛細管力に加えて圧力損失も考慮する必要がある。
液体の輸送力が不足すると、例えば、ヒートパイプにおいては、蒸発部でドライアウトが生じて、必要な冷却能力を得られなくなるという問題が発生する。
本発明は毛細管力を利用して液体を効率的に輸送する液体輸送装置及びそれを用いたヒートパイプを提供する。

発明の構成と効果

構成

中空容器11内に封入した液体を、毛細管力によって、凝縮部12から蒸発部13に移動させるヒートパイプ10において、中空容器11の内側面19には、凝縮部12から蒸発部13まで達する複数の微細溝20が設けられ、微細溝20の幅は、凝縮部12の領域から蒸発部13の領域に向かって狭くなるように形成され、微細溝20の毛細管力により、液体を効率的に移動させる。

効果

発明に係るヒートパイプは、微細溝の幅が、下流側(蒸発部の領域)に向かって狭くなっているので、効率的に液体を輸送することが可能である。

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